当院では歯科用レーザーを導入しております。「エルビウムヤグレーザー(Er:Yagレーザー)」という種類のレーザーでさまざまな症例に活用できる1台となっております。
モリタ社のErwin AdvErl(アーウィンアドベール)という機種になります。
エルビウム・ヤグレーザー光は、水への吸収が高く、発熱が少なく、痛みを軽減できるのが特徴です。虫歯の除去や歯周病治療まで、硬組織・軟組織と幅広い治療に対応でき、薬事承認されております。
具体的な治療の用途
●歯周病の治療(歯周ポケット内の殺菌消毒)
ポケット内の不良肉芽(感染した軟組織)の蒸散除去
歯根表面のデブライドメント(起炎物質の除去)により根表面を清潔な状態にし歯周病の治癒を促進します。
●口内炎の治癒促進
口内炎表面へのレーザー照射により治癒が促進されます。
●虫歯の感染歯質の除去殺菌
●インプラント周囲炎の治療
●知覚過敏の抑制
●根管治療における根管内の殺菌
●歯肉のシミ着色除去
●良性腫瘍の切除、小帯切除
小帯切除(運動障害や清掃不良や接触痛等の原因となるヒダはレーザーで痛みを最小限で切除することができます)
エルビウムヤグレーザー(Er:Yagレーザー)の特徴
1痛みの少ない治療
多くのレーザー波長の中で、Er:YAGレーザーが歯科医療に適している理由は、水への高い吸収性にあります。
Er:YAGレ ーザーは、水を含んだ生体組織に対する蒸散能力が高く、表層にのみ反応が起こり、熱の発生が微小なため、痛みが非常に少ないという特徴があります。
2身体組織に負担の少ない治療
Er:YAGレーザーは、蒸散という反応が照射部の表層に限定されて行われるため、
CO2 Laser、Nd : YAG Laserに比べ、透過光による組織深部への影響が少なくてすみます。
照射野周囲の照射エネルギー密度が低いため、
周囲組織への影響はほとんど有りません。
3軟組織から硬組織まで幅広い治療に対応できます。
レーザーの豆知識
レーザー(LASER:Light Amplification by Stimulated Emission ofRadiation)とは、人工的に作られた光を意味します。
波長が長いのは赤、
波長が短いのは青が、可視光では、代表的です。
波長が長い=屈折しにくい=組織への深達度が浅い光
波長が短い=散乱しやすい=組織への深達度が深い光と言われています。
こたつなどは、赤外線を発していて、皮膚にあたるとじんわり温かく皮膚の表面が温まっています。
表面までしか到達していないのです。
紫外線は、太陽の光がサンサンと降り注ぎ皮膚の中に入り、メラニン色素の産生を促したりしています。
いつの間にか深部まで到達しているのです。
可視光線
レーザー光線は生体に安全